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> メモ帳
> 文庫本2冊、読了。           2011.6.11.    
まずは、告知から。

明日の午前10時から午後3時まで、阪堺電車の
あびこ道の車庫で、「路面電車まつり」が開催されます。

●現役最古電車 レトロに新装
http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464143/48464143peevee395931.flv

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は仕事が休みで、部屋かたづけをしようと思っていました。

今月は、夜の部の仕事が休みのため、来月、その給料を
あてにできないので、その分、何か本を売らなくてはならない、
そのためには、部屋の整理作業から始めなくてはならない。

ところが、外では、雨の激しい音、室内の作業ですが、
どうも、やる気がでないでいます。

先月、夜の部と朝の部の勤務を続けていて、睡眠時間をとるのが
やっとの生活、本は、週刊誌も読む余裕がなくなっていました。

で、昨日からは、久しぶりに本を読んでいました。
文庫本2冊、読了。            2011.6.11.    _f0151647_1673295.jpg

幻冬舎文庫の「阪急電車」(有川浩)を読了。

登場人物の作中(車中)の絡み具合、
映画は1本通した作品になっていましたが、
小説の場合、それぞれが各短編の主人公であるので、
絡み具合、更に楽しめるところがありました。

8駅の往路と復路が描かれていて、復路の最終駅の
宝塚駅の描写は、巻頭の往路の宝塚駅から1年たった
世界ですが、ためしに、読了後、最初の章を読んでみたら、
ちゃんと伏線(複線?)があって、面白かったです。

「なんだろう? 釣られて征志も高架下を窺った。」
なんて、何気なく書かれていて。

映画は、骨格だけを残して、ほとんどオリジナルのような
気もしてきて、映画の見事さを感じましたが、この小説も
見事でした。

映画には、なんとなく、関西学院大学のコマーシャルかぁ?
というような場面がありましたが、小説には、特定の学校名や
スーパーマーケットの名前は登場していませんでした。

映画には、昔、デザイン会社勤務時代にチラシ広告を
作っていたスーパーが出ていて、こういう外観だったのかぁ~と、
しみじみと眺めたりもしていました。

作者の有川浩さんは、お名前からすると、男性なのか?という
気になったりもしましたが、読んでいると、どう思っても、
女性が書いておられるに違いないという気になってきます。

検索してみたら、やはり、女性でした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続けて、光文社古典新訳文庫の「グランド・ブルテーシュ綺譚」
(バルザック/宮下志朗・訳)を読了。

この本は、以前、たしか中条省平さんだったと思うのですが(?)、
テレビの「BS週刊ブックレビュー」で、収録されているエッセイ
「書籍業の現状について」について、1830年のパリの
出版界と現在と、ちっとも変わりがないとか言っておられて、
興味を抱き購入しました。

読んでみて、1830年のパリの出版業界のこと、ピンと
こなくて、そのままになっていました。

今回、ほかに収録されている短編小説4作を読了しましたが、
面白かったですっ!

映画もテレビもない時代、こんなに面白いドラマを見せることの
できる人間がいたなんて、そりゃあ、バルザックであろうと、
リュックサックであろうと(爆)、後世の今日まで、名前が
残るなぁ~と、納得しました。

単に物語を進めるのではなく、その物語との出会いからの描写、
その手口も見事だと思いました。

表題作の「グランド・ブルテーシュ綺譚」は、怖ろしい小説でした。

楳図かずおさんのマンガ化作品を見てみたい気にもなりました。

200年近く前の読者に、どれほどの衝撃を与えたことでしょうね?

映画評論家の淀川長治さんの回想録で、子供のころ、はじめて
観た映画の記憶にある場面を説明、近くの席にいた
おばさん同士が、「西洋も日本も、人情は同じやね」とか
言っていた記憶があると書いておられましたが(うろ覚えですが)、
もしかして、この小説の映画化作品ではなかったのか?
と思ってみたのですが、どうでしょうか?

その回想録では、外から部屋が何かで塗り固められ、室内にいる人物が
閉じこめられる場面があるということだったのですが~。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雨の日には、こんな曲でも、どうぞ。

●大滝詠一 water color
http://www.youtube.com/watch?v=--DmkJ8h7ho

この歌を聴くと、永島慎二さんのマンガっぽい世界だと
思ってしまいます。

作詞の松本隆さんは、永島慎二さんの作品がお好きだったようで、
突飛な連想ではないような気もするのですが。
by hitcity | 2011-06-11 16:06 | Comments(0)

高木ひとしのブログです。ツイッターもやっています(高木ひとし@ hithitcity )。連絡事項のあるかたは非公開チェックのうえコメント欄を利用していただくかツイッターでお願い致します。
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