★又六さん
昨年、肺の病気で生まれて初めて入院したのと同じ病院に入院していますが(紹介状を書いてくれる近所の医者が、以前、勤務していたとのことで)、昨年の12月に隣接した土地に建てられた高層の新しい病院になっていました。
昨年の病院は、昭和レトロな病院で、診断を受ける部屋の前の廊下の椅子に腰かけて待つのですが、窓枠の下の板の上に、たくさんの本が並べられていました。
病室(3人部屋でしたが、現在の4人部屋の半分ほどの広さだったような気がします)を出た廊下にベンチがあって、その後ろに横長の台があり、たくさんの本が並んでいました。
いつの時代の本やぁ〜というような古い本ばかりで、山本周五郎さんの小説が多かったです。
その図書館の役割をしていた場所は、現在の病院にはなくて、本を入手しようとすると、1階のコンビニまで行かなくてはなりません。
コンビニというよりも売店というのが相応しいような狭さです。
雑誌も少なく、本といえば、文庫本が10冊ほど並んでいます。
いま思い出せないほど興味がわかないものばかりでした。
その中に、村上春樹さんの音楽関係のエッセイ集と翻訳されたチャンドラーの「ロング・グッドバイ」がありました。
村上春樹さん訳の「ロング・グッドバイ」は、分厚い単行本で刊行された時に読了していました。
病院で、ロング・グッドバイというのは、いかがなものかな?と思ってみたりもしました。