★長谷邦夫さん
【ここで『カラマーゾフ事件』について復習しておくべきだろう。事件自体は実は極めて単純なもので、直接の関係者もさほど多くはない。しかし我が前任者の記録はかなりの大作なので、なかなか気軽に読み返すというわけにはいかない。おさらいの意味でも、ここに概要を記しておくのは悪くないと思う。】と、20ページほどで、粗筋が紹介されているので、未読でも大丈夫だとは思います。
江戸川乱歩賞の選考委員の東野圭吾さんも、【今回の候補作の中では、謎解きミステリの要素が最も濃く、エンタテインメント性にも優れていた】と書いておられますし。
★又六さん
付録の手塚治虫さんのマンガ「罪と罰」といえば、雑誌「COM」の付録でしょうね。
私も、それで初めて読みました。
その後、「虫の標本箱1」に収録された復刻本でも読みましたが、このセットは売ってしまいました。
のちに読んだドストエフスキーの小説よりも面白かったです。
ラストの群集シーンもよかったですね。
あんな大作の小説を、単行本1冊のマンガにまとめることができるなんて、やっぱり、手塚治虫さんは、タダモノではありませんね。