★田中平吉さん
五木寛之さんは、「生きるヒント」のサイン会に行ったことがありました。
シリーズになっていて、新刊の単行本のサイン会だったと思いますが、文庫本で出ている分にもサインをしていただけ、私は、文庫本にサインをしていただきました。
筆ペンでだったと思いますが、デザイン的な筆文字のサインのように思いました。
その時、ひとりの女性が色紙を持参してきて、それにサインをしてほしいと頼んでいましたが、ほかの人と不公平になるからと、五木寛之さんは断っておられました。
その女性は、それでも、しつこく何度も頼んでいたことを覚えています。
五木寛之さんと沖浦和光さんの公開対談を聴きに行ったこともありました。
五木寛之さんの「風の王国」という伝奇小説が面白かったので、チラシか何かで、その対談で、「風の王国」について語るとか書かれてるのを見て、その対談を聴きたくなったのでした。
「風の王国」については、仁徳天皇陵の近くに住んでおられるという沖浦和光さんが、小説の中に我が家の近くが登場していたとか述べておられただけでしたが、面白い対談でした。
インドのカースト制度について多く語られていました。
「辺界の輝き 日本文化の深層をゆく」という、五木寛之さんと沖浦和光さんの共著も刊行されています。
沖浦和光さんの『「悪所」の民俗誌―色町・芝居町のトポロジー』という本を、その対談の会場で購入して読みましたが、道頓堀や新世界など馴染みのある場所について書かれていて、面白い本でした。