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「午前十時の映画祭」の「七人の侍(4K版)」
10月22日の土曜日。 難波での初日の「七人の侍」、映画館には午前9時半到着で、通路から後ろの6列分は完売していた。 通路から前は4列で、そのうち前から2列までは空席があり、2列目の中央の席で観たが、私には丁度よい画面の大きさの席だった。 4Kというデジタル処理で、くっきりと鮮明な画像になっている。 音声もはっきりとしたらしいが、聴き取りにくい場面はあったが、それは早口だからであった。 遠近両用メガネを作ったばかりで、それをかけて初めて観ることも加えて、最初のタイトルの黒地に白抜き文字を観ただけで、その鮮明さに感動をおぼえた。 「七人の侍」は、40年前のリバイバル公開時に初めて映画館で観た。 それまではベネチア映画祭に出品するため規定に合わせて黒澤明監督が編集された2時間40分の短縮版が上映されていて、その短縮版を道頓堀にあった朝日座という文楽の劇場で完全版を観たあとに観たが、そのことにより、完全版が、いかによく構成されているかがわかったような気になった。 短縮版では、農民の左卜全が米が盗まれたと泣き、若侍の木村功が金を恵み、「早くしまえ、先生が戻ってくる」と言う場面が削除されていた。 志村喬が加東大介をともなって戻ってくる場面に続くわけですが、短縮版では、いきなり、ふたりがやって来る場面になります。 旧知の仲間と偶然に会ったというわけで、侍を募っている中で、そういう偶然があると、そんなうまい具合に~、じゃらじゃらしてらぁ~という思いが生じますが、その前、米がなくなり焦り、木村功によって、ほっとさせるというくだりで、気もそぞろになっているので、完全版では、それが気にならないようになっています。 木村功のおぼっちゃん気質も表現し、また、のちに、志村喬から、子供は連れていけないと残されようとする木村功を、農民たちが、あのかたも是非にと志村喬にお願いするという自然な流れとなっていく。 リメイクされたアメリカ映画「荒野の七人」では、志村喬にあたるユル・ブリンナーと、6人のうち3人が元々の知り合いだったが、ユル・ブリンナーが観てリメイクしようと決めたのは、短縮版のほうであったらしい。 ●「七人の侍」短縮版 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BE%8D#.E7.9F.AD.E7.B8.AE.E7.89.88 「七人の侍」の脚本家のうちのひとりの小国英雄が同じ旅客機にユル・ブリンナーが乗っていると知り、「七人の侍」の脚本家だと挨拶をしに行くと、ユル・ブリンナーから「荒野の七人」はどうだ?と尋ねられ、「七人の侍」のほうが面白いと応えると、ユル・ブリンナーが、もちろんだと言って笑ったというエピソード(作り話かも?)が好きです。 黒澤明作品は長い間、日本ではビデオ化されない時期があり、アメリカ版の英語字幕入りのビデオをレンタルできたと友人がダビングしてくれたことがあり、そのビデオを何度も観たものでした。 鬱病になったことがあり、何を観ても何の面白味も感動もなく、一切の感情がなくなったかのような時期がありました。 面白くてたまらなかったテレビの「鶴瓶・上岡パペポTV」も観てみても、なんの感情もわいてきません。 見かねたおばさん(母の妹)が、なんばグランド花月に連れていってくれて、吉本新喜劇を観ましたが、ステージ上で人々が何かやっているようすだが、面白くもなんとも感じない。 近鉄百貨店あべの店の中にある近鉄アート館で、好きなフォークシンガーが一堂に会するようなコンサートがあり観に行きましたが、曲を聴いていても、何の情景も浮かばず、心が動かないまま、自分はこれからどうなるのだろうと思ったことがありました。 そんな中、家にあった、その英語字幕入りのビデオの「七人の侍」を観たら、これだけは、面白かった!という思い出があります。 今回、久しぶりに「七人の侍」を観ましたが、伏線と言っていいかどうか、細かいものですが、それがあちこちに絡んでいることに感心しました。 映画を観ながら、世の中には完璧というものがあるのだなぁ~という、しみじみとした思いも生じました。 のちに知り合った黒澤明ファンのかたで、NHKテレビの大河ドラマの小道具などを担当されている渡辺さんから、会社に「七人の侍」で三船敏郎が持っていた長い刀が保管されていて、そのツカ拓(魚拓の刀のツカ版)をとったと、刀のツカが墨となって遺された半紙をいただいたことがありますが、かなりデカイ円形ですが、映画館の大画面で観ると、やはりデカイものでした。 「七人の侍」は、今では、DVDなどで簡単に観ることはできるでしょうが、「午前十時の映画祭」で大画面で観ることができるこの機会に、4Kの新作映画並の画像の美しさのこの機会にと、特に未見のかたには、大いにお勧めしたいと思います。 完全版は、前半が2時間、そこで休憩になり、そのあと、後半が1時間半となっています。 3時間半もある映画だったということは忘れてしまっていました。 2時間半ぐらいの気持ちでいました。 休憩時間はスクリーンに「休憩」の文字が映っています。 トイレに行く際、写真撮影してみました。 4Kの美しさが感じられないでしょうか。
by hitcity
| 2016-10-26 15:36
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by hitcity
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