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> メモ帳
> 「黒澤明 樹海の迷宮」読了
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先々週の月曜日(2月6日)に、映画「マグニフィセント・セブン」を観たあと、大阪市立中央図書館へ借りていた10冊の本を返しに行き、借りた本を返却するために追われるように読むのもシンドイので、もう借りないことにしようと思ったものの、大阪市立中央図書館の映画関係の本の棚に、「黒澤明 樹海の迷宮」があるのを見て、借りよう!と思い、ついでなので、他の本を加えた5冊を借りることにしました。

奥付けを見たら、2015年6月6日発行となっていますが、その発行時期に、朝日新聞に、この本の広告が出ているのを見て、欲しい!と思い、なんばCITYの旭屋書店で手にして、4300円+税という価格に、購入するのを断念したという記憶があります。

その本を、無料の本屋(図書館)で見かけたものだから、読まないわけにはいかなくなりました。

「黒澤明 樹海の迷路/映画「デルス・ウザーラ」全記録1971~975」
(野上照代、B・ヴァシーリエフ、笹井隆男、〈特別寄稿〉池澤直樹)
小学館・発行という本です。

「デルス・ウザーラ」撮影時のメイキング写真を中心に20枚の写真。

コッポラ監督による「発刊に寄せて」。

「デルス・ウザーラ」主演のひとり、ユーリー・ソローミンさんによる「読者の皆様へ」。

池澤直樹さんの特別寄稿「監督の中の魔物」。

「デルス・ウザーラ」への道(笹井隆男)。
「栄光の映画人生」~「なぜ三船はデルスになれなかったか」など8章。

「デルス・ウザーラ」撮影日誌
(野上照代、ヴラジーミル・ヴァシーリエフ、構成・笹井隆男)

脚本で観る「デルス・ウザーラ」笹井隆男
第1稿 梗概
第2稿 梗概
「デルス・ウザーラ」脚本改訂リスト

附記 黒澤明

「デルス・ウザーラ」決定稿(黒澤明 ユーリー・ナギービン)
シナリオ註

作品データ

あとがき(ヴラジーミル・ヴァシーリエフ、野上照代)

賛辞(笹井隆男)

からなる、640ページの本です。
全部、読了しました。

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「デルス・ウザーラ」撮影日誌が、この本のメインだと思います。

ソ連で撮影された「デルス・ウザーラ」の制作に、日本から唯一の女性として参加された野上照代さんの現場で速記した私物の日記をもとに、関係者のメモや手記やインタビューをもとに笹井隆男さんが再構成されたものです。

冒頭の特別寄稿で、この日誌の黒澤明監督を、池澤直樹さんが、【この人は終始酔っぱらっているし、スタッフに理不尽に八つ当たりするし、言うことはころころ変わるし、拗ねて引きこもるし、およそ頼りにならないように見える。】【たしかに彼の振る舞いはすさまじい。キャメラマンの中井が反発したのは当然だろう。周囲との衝突はしょっちゅうのことで、やけになって飲む酒の量も半端ではなく、二日酔いで働かないこともしばしば。数百人のスタッフ・キャストを待たせての二日酔いだから豪快なものだ。】と書かれていて、今まで抱いていた黒澤明監督のイメージと、ちょっと違うような気がしましたが、読んでみて、池澤さんのおっしゃる通り!と思いました。

とにかく、黒澤明監督は怒りまくっておられます。

「八月の狂詩曲」の完成披露上映会に行ったことがありました。
黒澤明さんと本多猪四郎さんが並んでの質疑応答がNHKのBSで「黒澤明と若者たちの対話」として放送され、質問者が立つマイクの後ろの席に座っていた私は、テレビ画面に、しょっちゅう映っていました。

黒澤明監督が京都賞を受賞され、大ホールでの黒澤明監督の講演、翌日の小ホールでの「夢」の上映と質疑応答の会ともに行きました。
質疑応答が終了後、私はステージに駆けあがり、灰皿から、黒澤明監督が吸っておられたタバコの吸い殻を頂戴しました。

その両方の質疑応答の会で、「くだらない質問をするな!」と黒澤明監督は、激昂されていました。
「八月の狂詩曲」の時に、説明が多すぎると思いますがと感想を述べた質問者に、「自分は説明するのは大嫌いだ!ちゃんと観てくれ!」と怒っておられました。

黒澤明監督については、かつては、神格化された伝説のような記述を目にすることが多かったですが、この日誌によって、それが覆されました。

撮影前の細かな作業、たくさんの造花を、あちこちに並べていくような作業、本来は監督がするような作業ではないけれど、黒澤明監督は、自ら、率先してその作業を行うということでした。

この日誌では、そうすると、他の人間も、みな、その作業をせざるを得なくなり、それが狙いとのことです。
その作業をしていないソ連人のスタッフがいて、夜になって、黒澤明監督は、日本人のスタッフに、そのソ連人の宿泊先まで、なぜ、手伝わなかったのを訊きに行かせたりしていました。

「デルス・ウザーラ」に、小さな虹ができる場面があり、黒澤明監督が、計算してやれば虹が作れるのに、ソ連人のスタッフは虹ができたので驚いていたと語っているのを読んだ記憶がありましたが、この日誌によると、虹は偶然にできたということでした。

手塚治虫さんのそれまでの伝説を覆すような、手塚治虫さんのワガママぶりを描いたマンガ「ブラック・ジャック創作秘話」の黒澤明監督版のような印象がありました。

ちなみに、東京や横浜まで、大阪から、わざわざ、お別れ会に私が行ったのは、手塚治虫さんと黒澤明さんだけで、敬愛していることは確かなので、念のため。

野上照代さんは、梅田の三番街シネマ(現在はありません)で、黒澤明監督の旧作(何だったかな?)が上映された時、黒澤作品によく出演されている土屋嘉男さんとのおふたりによるトークショーを拝見したことがありました。

「デルス・ウザーラ」は公開時に観に行きました。

当時、ソ連で撮影中の黒澤明監督を三船敏郎さんが表敬訪問するテレビ番組も観ました。

それから、「黒澤明ドキュメント」と題して、公開前に、「デルス・ウザーラ」を特集した「キネマ旬報」の増刊号が出たのも購入しました。

そこに収録された第1稿のシナリオも読んでいました。
「全集黒澤明」の全巻セットも持っていますが、そこでのシナリオは未読です。

今回、この本に収録されている決定稿のシナリオを読んでみましたが、添えられた「シナリオ註」が興味深かったです。

撮影のための自然状況が整わず制作されなかった場面が、多々あります。

それから、ソ連性のフィルムを使用することになって、不良品が多く、その不良フィルムで撮影した場面がかなりあり、その場面が削除されていたりします。

上映時間を2時間20分までにというソ連からの指示があり、40分にあたるフィルムを削除されたりもしています。

「デルス・ウザーラ」の共同脚本家の井手雅人さんは、日中友好の事業に携わっていて、中国人を悪く描く場面があるので、名前を出さないことになったそうですが、黒澤明監督とソ連の脚本家との共同作業となり、シナリオは変わっていき、井手さんは、黒澤流の壮大な活劇を期待したのに裏切られた気持ちだと述べておられたそうです。

削除された場面には、たしかに派手な活劇の場面が多く、完成された映画の「デルス・ウザーラ」とは、まったく違った印象があります。

そうして削除していっても、2時間20分の映画になったので、そもそも、当初の予定では、どれほどの長さだったのかと思いました。

動物園シネフェスタで、黒澤明監督の特集上映があった際、「デルス・ウザーラ」と「乱」という長時間の映画の2本立てを観ましたが、こんなにしんどい2本立てはなかったような気がします。

その時、「デルス・ウザーラ」上映後、目のあたりの涙をぬぐっている青年の姿が記憶に残っています。
泣けるところのある映画ではありました。

2週間前の月曜日に借りた5冊、明日の月曜日の休日に大阪市立中央図書館に返しに行きますが、今のところ、読了したのは、この1冊だけです。

読みごたえのある本でした。
by hitcity | 2017-02-20 01:57 | Comments(2)
Commented by 神戸鶴亀本舗 at 2017-02-20 23:03 x
「黒澤監督 世界の若者と語る」にヒトシーさんが映っておったとは、、、
後で、ゆっくり確認してみます。
Commented by hitcity at 2017-02-21 14:59
★神戸鶴亀本舗さん

ネクタイをしめた背広姿です。
私の前にスタンドマイクが立っていて、質問者がそこへ来て質問をします。
その際、後ろに座っている私の顔が、チラッ、チラッと映っていました。

ひとり、大きな布製の袋に書いたシナリオを入れてきたと、それを足元に置き、見ていただきたいので住所を教えてほしいという男性がいて、私が、その足元の袋を微笑んで眺めているという場面があり、視聴者は、この男は何を笑っているのかなと思う人がいるかもと思ったものでした。

黒澤明監督は、いいシナリオだったら、必ず、人の目に触れることになると応えておられました。

放送当時にVHSテープに録画しましたが、行方はわからず、長年、観ていませんので、うろ覚えですが。

高木ひとしのブログです。ツイッターもやっています(高木ひとし@ hithitcity )。連絡事項のあるかたは非公開チェックのうえコメント欄を利用していただくかツイッターでお願い致します。
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