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3度目のロング・グッドバイ 2007.12.8.
「このミステリーがすごい! 2008年版」(宝島社)を購入しました。 「ミステリが読みたい! 2008年版」(早川書房)の海外編で 第1位だった「ロング・グッドバイ」が、第20位までの表に なかったので、新訳とは言え、やっぱり、新作と旧作の区別を しているんだな〜と納得してみたりしていたのですが、 よく見てみたら、第26位に入っていました。 「このミス座談会」で、香山二三郎さんの「海外ものの話題は、 やっぱり村上春樹訳『ロング・グッドバイ』かねえ。」 の発言に対して、大森望さんが、「そんなのより、 ウォルター・テヴィスの『ハスラー』が出たほうがびっくり。」 というところに登場しているぐらいで、ところ違えば 扱いも違っていて、面白く思いました。 そんなわけで、「このミステリーがすごい! 2008年版」では、 国内編も海外編も、ベストテン入り作品、何も読んでいませんでした。 よく考えてみたら、私は、今年、村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」 以外で、新刊として読んだミステリー小説は、ハヤカワ文庫の 「チャンドラー短篇全集1/キラー・イン・ザ・レイン」だけでした。 これも新作ではなくて、新訳本ですね。 短篇6作が収録されています。 わりと面白く読みましたが、長編ほどの面白味を感じませんでした。 探偵小説や忍者小説は、私は短編よりも長編のほうが面白いと 思います。 騙し騙されあう世界を楽しむには、エピソードの豊富さが重要な 気がするんです。 真犯人がひとりだけれど、容疑者は3人。 無駄になる2人の調査の過程に、「ロング・グッドバイ」の場合、 大いに魅力を感じたりするのですし〜。 巻末エッセイを原りょうさんが書いておられるので、購入する 気になったのですが、なんとっ!その文章は、 【世紀を超えたレイモンド・チャンドラーの作品の一連の新訳は、 読者の読書意欲をもっとも刺激するものと確信している。 そして筆者の創作意欲をも。 本巻初頭の「ゆすり屋は撃たない」を読んでいるときには、 まだ遠くかすかにしか聴こえない跫音が、少しずつ近づいて 確固としたものになり、全四巻を読み終えたときには それがドア口にまで達し、やがて噂の男が、あなたの眼前に 現れるだろう。】 と、締めくくられていました。 あの男が、帰ってくるのか〜! この写真は、「そして夜は甦る」「私が殺した少女」 「さらば長き眠り」で一応の完結をみた長編の沢崎シリーズが、 新シリーズとして10年ぶりに刊行された「愚か者死すべし」の サイン会の際、紀伊國屋書店・梅田店で、原りょうさんと ツーショットで撮っていただいたものです。 お見せするような顔ではないので、私のところは削除させてもらい ました。御了承を願います。 このとき、私の前にいたおばあさんが、原さんに向かって、 「次の本は早く出してくださいね。間に合わなくなりますから〜」 と声をかけて、原さんは、「いえいえ、そんなことありませんよ。 でも、この次のは早く出すようにしますよ」と応えておられました。 新シリーズになって、旧シリーズの「攻守」の ヤクザと警察から追われる相棒の渡辺が絡む「守」の設定がなくなり、 「攻」だけの気安さになったのが、物足りないようにも思うのですが (映画「エイリアン2」や「マッドマックス2」にも同様の物足りなさ を感じてしまいます)、私立探偵・沢崎は好きな人物なので、 もちろん、楽しみではあります。 今年、もう1册、ミステリー小説を読んでいました。 矢作俊作さんの翻訳ではなくて、創作による「ロング・グッドバイ」 です。 近所の新刊本屋の店頭で、300円均一とかで、 古本のワゴンセールをやっていて、そこで見つけて購入した、 2004年9月に刊行されていた小説です。 村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」を読了して間もない頃で、 同じぐらいの厚さで、よく似た造本で、しかも、カタカナの タイトルが同じということで、購入したのでした。 最近、本屋の新刊コーナーで、角川文庫になっているのを 見かけました。 「ロング・グッドバイ」ばやりですね〜。 【それから、もう無用になった百ドルの半分を使って、 あの婆さんの店でパパ・ドーブレを飲んでくれ。ぼくのために。】 【その日から先、私が親しくしていたものは残らずこの町から いなくなった。しかしアメリカ人だけは別だ。アメリカ人に さようならを言う方法を、人類はいまだに発明していない。】 なんていう文章があって、チャンドラーの「ロング・グッドバイ」 を読んだ人間からは、ソックリ〜!なんて、突っ込まれてしまう ような箇所が、たくさん、ありました。 作者も突っ込まれることを意図されているわけで、読者も、 その箇所を微笑ましく眺めるという小説なのでしょうね。 神奈川県警の刑事が主人公で、神奈川県が舞台の ハードボイルド小説です。 神奈川県在住のかたが、読まれたら、細部にこだわった 風景描写など、楽しめることだろうな〜と思いながら 読んでいました。 決めゼリフを言おうとしているのに、なんか、私立探偵の マーロウや沢崎の独白のようには決まらなくて、それが 微笑ましく、面白かったです。 第15章の締めくくりは、次のようになっています。 【頭上のトンネルから赤い電車が飛び出してきて、 轟音を立てながらガードを横切っていった。 近ごろでは、汐入駅に特急はあまり止まらない。】 駅に特急が停車しなくなったからといって、そんなに、 カッコつけられても〜(?)。
by hitcity
| 2007-12-08 00:28
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Comments(2)
ぼくも『ロング~』村上版しか読んでいません。
で、文庫でついでに『大いなる眠り』双葉版で読んでみようと 購入しましたが、未読。(笑) 今年はさっぱり小説が読めなかった。 小説コース担当なのに~(汗)
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Commented
by
hitcity at 2007-12-09 19:47
★長谷邦夫さん
村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」の読了者には、早川書房の「ミステリが読みたい!」に掲載されている鼎談「今宵、ハードボイルドを語ろう」が、随分と楽しめると思います。 宝島社の「このミステリーがすごい!」での「ベスト6」で、文芸評論家の池上冬樹さんが、第1位に「ロング・グッドバイ」、第2位に「キラー・イン・ザ・レイン」をあげておられて、【早川書房のベストテンでは省いたが、こちらでは二冊とも】と書かれていて、あえて早川書房の刊行物を外しておられたことが興味深いことでした。 宝島社のほうが、かなり濃いミステリー小説ファンが対象のようですね。 「このミステリーがすごい!大賞」という公募の新人賞が発表されていましたが、賞金1200万円で、ちゃんと大賞受賞作もあったので、感心してしまいました。 賞金が高額の新人賞は、はじめから受賞作を出すつもりはないというようなことを、かつて、講演で、小池一夫さんが語っておられたのを聴いた憶えがありますので〜(汗)。 早川書房の「ミステリが読みたい!」の巻末に、1年間に発行されたミステリー小説の表紙が、ずらりと掲載されいて、それを見ているだけでも楽しめました。 |
by hitcity
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