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「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」【後編】
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の3D字幕版は、昨年、映画館で予告編を観たときから公開されたら行きたいと思っていました。
予告編を観て行きたくなった3本の映画、「ルーパー」と「ダイ・ハード・ラスト・ディ」と、すべて観に行ったことになります。 TOHOシネマズは、通常映画料金に3D料金を加算する方式なので、3月1日(金)の映画サービスデーに行くつもりにしていましたが、当日は仕事があり、午前11時のナンバでの上映には行くことができず、午前0時に終了する梅田の上映には行く気がしませんでした。 翌日から、上映時間は変更されましたが、2D版や3D吹き替え版などがあり、やはり3D字幕版での上映は、1日に2度で、仕事の休みの日に行くことにしました。 なんばパークスシネマのほうでは、3D版での上映はありませんでした。 少年と虎が海を漂流するだけの映画だと思い、それで、2時間ほどの長崎の映画に、どのようにして作られているのだろう?という興味で観たいと思っていました。 一般受けはしない映画のような気がしていて、いつ上映が終了するのか気になっていましたが、新聞広告には、大ヒット!と書かれていて、アメリカのアカデミー賞を受賞したというニュースも入ってきました。 何部門の受賞なのか知らないままに観ていましたが、きっと、最優秀助演男虎賞に違いないと思いました。 この虎は、すべて、コンピュータ・グラフィックスによって創造されたものだということで、その見事さに、たまげました。 「ナルニア国物語」のライオンや、「猿の惑星・創世記」の猿を担当されてきたかたが関わっておられるらしくて、納得できました。 何年後かに見返してみても古さを感じないような、CG技術の到達点に達していると思いました。 インドで小説を書こうとして挫折したライターが、モントリオール在住のインド系カナダ人のパイを訪ね、少年時代の漂流したときの出来事を聴く、その内容が映画になっています。 漂流に至るまでの子供時代のことも語られていき、ヒンドゥー教やキリスト教やイスラム教を同時に信仰していく姿が描かれます。 戒律により食事が制限されている暮らしぶりも描かれ、日本なら、キリスト教で結婚式をあげ、仏教で葬式をしてと、こんなに宗教に対するこだわりはないなと観ていると、インドからカナダに渡る船の中で、肉汁をカレーライスにかけて食べているという仏教徒の日本人が登場してきました。 日本の船で、沈没したのち、パイは、非常食や飲料水で暮らしていくことになるのですが、「大人用」とか「飲料水」とか日本語が、それらに書かれていて、わかりやすかったです。 のちに、日本人の保険会社の調査員が、ふたり登場してもいました。 パンフレットの地図によると、インドからマニラを経て、九州の下あたりで沈没し、太平洋をメキシコまで東に向かっての漂流生活をおくることになっています。 「月刊漫画 架空」(1月号)の私のマンガ「自由の女神」の主人公が同じようなコースを泳いでいましたので、親近感を抱きました。 十代の頃、「週刊少年ジャンプ」の月例の新人マンガ賞や半年に一度の赤塚賞に投稿して、選外ではありましたが、いつも選評が載ったり、タイトルだけは紹介されていたのですが、まったく何も紹介されなかったことがありました。 少年が海の上を漂流しながら、ぶつくさ空想をめぐらす「冒険とは何か!」というタイトルの15ページのギャグマンガでした。 忘れていた存在でしたが、この映画を観て思い出しました。 「自由の女神」も、主人公が、ひとりだけ登場するマンガですが、昔から私は、ピン芸のマンガばかり描いていたのですねぇ〜。 自分のマンガが、ピン芸だということには、月刊前の「漫画雑誌 架空」の創刊号の「まどの手」を描いたときに気がつきました。 この映画を観たいと思っていたのは、自分の、そんなピン芸人気質によるものだったのかもしれません。 おとなになったパイによる回想なので、パイが生還したことはわかるわけで、その点で、ハラハラすることがなくなってしまうのでは?と、当初、思いながら観ていたのですが、おしまいのほうになって、回想を描いた映画だからこその、なるほど合点!という衝撃を受ける場面があり、感心しました。 ネタばれになるので詳しくは書きませんが、映画「羅生門」を思い浮かべました、ぐらいのことは、かまわないかな? 自動販売機でチケット購入の際、前から6列目が5席連続で売れたあとで、そのあたりで観たいなと思いましたが、その前の5列目の席を購入しました。 モニター画面では、売れたあとの灰色で表示されていたのですが、結局、誰も、その席にはやってきませんでした。 このダマしの座席表には、どうした意図があるのでしょう? おかげで、迫力を感じて映画を観ることができて、よかったですが。 水中から上を見上げて、上を泳ぐ人物、その向こうに青空と白い雲が見えるという構図、嵐の海の中から、海面のほうに巨船の底が見え、そこを様々な魚たちが横切るという構図など、CGならですが、いいなと思いました。 夜に海面から鯨が飛びあがる場面など、たむらしげるさんの絵から受けるのと同様の幻想美を感じました。 映画を観おえて、原作の小説を読みたくなりましたが、売店ロビーに、竹書房文庫の原作の「パイの冒険」が置かれていましたが、上下巻の分厚いもので、600円という通常より安い価格だったので、パンフレットのほうを購入することにしました。 パンフレットでは、この映画を、「シックスセンス」の映画監督でという企画もあったそうですが、それでは、衝撃的な場面を楽しむことができたかもしれませんが、この映画の持つシミジミ感は生まれなかったかもしれないと思いました。 この映画は、アカデミー賞の監督賞と作曲賞を受賞したそうです。 エラソーなことは言えませんが、作品賞の「アルゴ」より、この映画のほうが、監督としての力量があるなと思ってみたりしました。 パンフレットの監督のインタビューによると、おとなになったパイ役のインド人は、本国では有名らしいですが、世界的にはあまり知られていなくて(「アメイジング・スパイダーマン」に出演されていたようですが、記憶にありません)、ほとんどが無名の俳優ばかりとのこと。 聞き手のライター役を「スパイダーマン」シリーズの主役のトビー・マグワイアさんで撮りおえたあと、編集の段階で別の俳優で撮りなおすことにしたそうです。 無名の俳優の中で世界的に知られた俳優が、聞き手役として、うなずいているだけでは、浮いてしまい、その決断をして、トビー・マグワイアさんも理解してくれたとのこと。 そこまでこだわって映画を監督されているのかと、インタビューを読んで、嬉しくなったりもしました。 パイ役の少年は、正道空手教室で、ジュニア黒帯を取得されたそうです。 インドにも正道会館があるのか。 演技の経験は初体験だということですが、素朴な印象があり、よかったです。 面白さを5つ星満点で、★★★★★。 今年みた3本ても★★★★★でしたが、順序をつけるとしたならば、「ライフ・オブ・パイ」が★★★★★★★、「ルーパー」が★★★★★★、「ダイ・ハード・ラスト・ディ」が★★★★★というところでしょうか。
by hitcity
| 2013-03-09 16:32
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by hitcity
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